モールディング仕上げの桐箪笥

古い桐箪笥のリメイクが仕上がりました。

劣化した塗装を研磨し木地を出し、木の質感そのままに仕上がる透明な塗料で再塗装して仕上げています。

桐材で新たにモールディングを製作し、装飾を加えました。

　

背板はワレ等の痛みが大きかったため、新しく張り替えています。

　

天板の素材に使用したのは、ファニチャーリノリウム。

リノリウムは、亜麻仁油を主原料とした天然素材から製造されています。
独特の柔らかな質感と表情で、欧州では古くからデザイナー家具などに採用されている素材です。
そのナチュラルな質感は、日本の古い家具とも違和感なく馴染みます。

　

シンプルな和金具はそのまま活かして使用しています。

枯れた生地と錆びた金具が良く合います。

　

引き出しはスライドレール仕様に変更しました。軽く、スムーズに動きます。
古い家具独特の雰囲気は残したまま、現代の金物を用いてより使いやすく仕上げました。