前桐の小引き出し

前桐の小引き出しが仕上がりました。

　

こちらが入荷時、リペア前の状態です。古びた砥の粉仕上げで、引手がひとつ無くなっていました。

　

全体を研磨して木地を出し、接合部の緩みなどを補修した後に本体右側を真っ赤な塗装で仕上げています。

　

正面は桐材、本体は杉で作られています。

右側だけペンキに浸けたような仕上げで、木目と塗装の質感を対比。

　

引き出しが合計５杯。スムーズに開閉できるように調整済みです。

　

引き出しの中は桐材でつくられています。内部も研磨し、できる限りの汚れとキズを落としました。

　

落としきれないシミも少しあります。

　

引手金具がひとつ無くなっていたところは、違うかたちの取手で補いました。それと共に赤い部分をこの取手に交換し、左右で全く違った表情に仕上げています。

　

右下の引き出しには丸い錠前金具がついており、鍵が１本付属します。

　

サイズ感。高さが291mm程度です。

　

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