モダンリメイク
古い桐箪笥をリメイクしたカップボードです。
両サイドに脚を製作し、本体を床から浮かせて2段の構成に作り変えています。 観音扉にはガラスを入れ、中には可動式の棚板を新設。
長い年月を経た桐の乾いた質感やシンプルな金具を活かしながら、大幅にイメージチェンジしています。懐かしの桐箪笥の面影を程良く残しながら、モダンで使いやすいスタイルに生まれ変わりました。
商品詳細
商品名 | 桐のカップボード |
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品番 | Z0035-2 |
サイズ | 幅955×奥行430×高さ1660(mm) |
桐のカップボードが仕上がりました。古い桐箪笥をリメイクしています。
こちらが元の状態。
三段重ねの桐箪笥の中段と下段の部分を使用しています。
両サイドのA型の脚は新たに製作しました。本体側面と共に黒のラッカー塗装で仕上げています。
上段のボックスは見た目のバランスと使い勝手を考慮し、奥行を切り詰めています。両サイドの脚で本体のボックスを持ち上げ、床から浮かせるスタイルに。
上段は観音開きの戸。元々桐の板だった部分をガラスに変更しました。ガラスはストックしている古ガラスをカットし、磨き上げて再利用しています。(古い素材のため細かなキズがあります。ご了承ください。)
戸を開けた内部は元々衣装盆が収まっていましたが、今回のリメイクで大きく手を加えて使いやすいスタイルに加工しています。
中仕切りを立てて左右の側板を補強し、棚ダボを埋め込み。新たに棚板を4枚作製しました。棚板は可動式で、ダボにより高さの変更が可能です。内部はシナ合板の無塗装仕上げです。
下段は引き出しが2杯。痛みが大きかった底板はシナ合板で張り替えました。引き出しはスムーズに開閉できるように調整しています。引き出しの前板に錠が見えますが、鍵はありません。
正面の桐の部分は、古びた砥の粉仕上げを研磨して木地を出し、表面を整えた後に、素材の質感そのままに仕上がる透明な塗料で塗装しています。無塗装と比べて汚れが付きづらく、見た目や手で触った時の感触は無塗装とほぼ変わらない自然な仕上がりです。
長い年月を経た魅力的な質感と、桐の優しい木目をお楽しみいただけます。
下段の天板は元々薄く強度が足りなかったため、新たに作製しています。天板の素材はファニチャーリノリウム。
リノリウムは、主に亜麻仁油を主原料とした天然素材から製造されており、
独特の柔らかな質感と表情で、欧州では古くからデザイナー家具などに採用されています。
そのナチュラルな質感は、日本の古い家具とも違和感なく馴染みます。
金具は出来る限り元々のものを使用しました。不具合があるものに関してはストックしている古い桐箪笥の金具から合うものを見繕い、取り付けています。
桐箪笥の面影を残しながら、大きくスタイルを変えて生まれ変わったカップボード。
この家具の第二の人生(家具生?)がこれから先も長く続いてくれれば、とても嬉しいです。