欅と黒柿でつくられた美しく迫力のある火鉢に、新たに製作したカラフルな座面を乗せてスツールにリメイクしました。
今回はその座面作製の様子を少しご紹介いたします。
火鉢は、炉に敷き詰めた灰の上で炭を燃やし、暖房や簡単な調理をする道具です。美しい杢目を持つ、欅や黒柿などの高級な素材でつくられています。
昭和初期~30年頃までは一般家庭に広く普及していた火鉢ですが、住宅事情の変化などに伴い、今ではあまり見かけなくなりました。
今回は、杢目の迫力は活かしたまま、現在のインテリアにも取り入れやすいよう、用途を新たにリメイク。元々炉があった部分に座面を乗せて、スツールに生まれ変わりました。
こちらは座面作製の様子。
まずは下地となる板をつくります。
次に中に貼るウレタンフォームを切り出します。
座り心地とカタチづくりを考慮し、3層を重ねて作製しています。
速乾ボンドを吹き付け、貼り合わせていきます。
2層目のウレタンフォームの角を少し落とし、3層目のウレタンフォームで下地の板を側面までぐるっと巻き込むように貼り上げていきます。フォルムをつくりながらの作業です。貼り終わったら、余分な部分をカット。
ウレタンフォームが終わると、張地の仕上げに入ります。
生地の寸法をカットし、角の納まりや生地の縫い目の通り、膨らみの具合や全体のフォルムなどに気を配りながら仕上げていきます。
裏地を貼り、火鉢に設置するための木製の部材を取り付けて完成です。
ふっくらとボリュームのあるフォルムに仕上がりました。
仕上がりはこちら。
下の画像をそれぞれタップ(もしくはクリック)していただくと、各火鉢スツールをオンラインショップでご覧いただけます。