ガラス扉のトレイキャビネット

桐のガラスキャビネットが仕上がりました。

　

古い桐箪笥をリメイクしています。本体は元々砥の粉仕上げでしたが、今回のリメイクで表面を研磨して木地を出して仕上げ直しました。 割れがあった背板は埋木で補修済み。

　

サイズ感。高さが1167mm程度です。

観音扉の中央部分は元々桐板が入っていましたが、今回透明のガラスに変更しています。ガラスはストックしていた古ガラスをカットし、磨き上げて再利用しています。古い素材のため細かなキズがありますが、ご了承ください。

　

研磨して現れた桐の優しい木目。

木地を整えた後、素材の質感そのままに仕上がる透明な塗料で塗装しています。

無塗装の状態に比べて汚れが付きづらくなっていますが、見た目や手で触った時の質感は無塗装とほぼ変わらない優しい仕上がりです。

長い年月を経て、古く乾いた魅力的な桐の質感をお楽しみいただけます。

　

脚は今回新たに製作したもの。

本体を床から持ち上げ、古タンスのイメージを一新。素材は杉の無垢材で、木目が見える程度の塗装で仕上げています。

　

ガラスの観音扉を開くと、中には盆が6杯と、右下に引き出しが3杯。

　

盆の正面はコーラルピンク、引き出しの前板はライトブルーで仕上げました。

盆と引き出しの中は桐の無垢材で、表面を研磨してクリーニング済み。中の桐は無塗装です。動きは全て調整済みでスムーズに出し入れできます。ライトブルーの引き出しの一番下には鍵穴がありますが、こちらの鍵はありません。

　

ガラスの観音扉には、鍵が一本付属します。