牡丹の金具が迫力満点
最上(もがみ)箪笥が仕上がりました。
牡丹を模した大きく立体的な金具は、抜群の存在感があります。
職人が鏨(たがね)でひとつひとつ打ち出して製作した錺金具は、それ単体でも美術品と呼べる代物。そんな錺金具で装飾された、圧倒的な迫力を持つ一竿です。
商品詳細
商品名 | 杉の最上箪笥 |
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品番 | C0611 |
サイズ | 幅1155×奥行420×高さ947(mm) |
時代箪笥のリペアが仕上がりました。
下の画像が入荷時の状態です。
山形は最上地方でつくられた時代箪笥です。
立体感のある牡丹の錠前金具が大変迫力のある箪笥です。
経年で劣化していたこちらの箪笥は、一度金具を全て取り外し木部の割れ等痛みのあった部分を補修。その後全体を削り直して木地を整え、新たに塗装を施し仕上げています。
左右の側面には時代箪笥の特徴である竿通しの金具と持ち手があります。
箪笥を移動する際には、二つ並んだ持ち手を使用して持ち運ぶことが可能です。
木部は鉋で全て削り直し、表面の汚れや小さな傷などを取り除いて整えた後に塗装。
金具を外した部分や開き戸の内側など劣化の少ない部分を参考に、箪笥が製作された当時の仕上がりを再現するように色味や艶を調整して仕上げています。
本体の右側には開き戸が1枚あり、戸を開けると中には小さめの引き出しが3杯あります。
戸の内部、引き出しの前板や金具は比較的状態が良かったため、元々の塗装のままで手を加えずクリーニングと磨き上げのみ行っております。
引き出し内部。
こちらは木部に隙間があった箇所を補修しています。
時代箪笥の材料には全て無垢の木材が使用されており、長年繰り返された木の収縮により割れがあるケースがほとんどです。割れの部分は新たな木材を埋め込み接着して補修します。
内部を研磨して汚れや小さな傷を落とした後、引き出しが固くなっている箇所を鉋で削ってスムーズに動くように調整しています。
今回のリペアで杉の前板の流れるような美しい木目が蘇りました。
また、牡丹を模した錠前金具と木瓜(もっこ)引手が非常に目を引きます。
立体感のある金具は、当時の職人によりひとつひとつ手打ちで作られたもので、素晴らしい迫力。
こちらの錠前金具や引手、その他の錺金具は一度全て取り外した際に磨き上げ、錆や汚れを落とした後に塗装して仕上げています。